花の恵による、バラの水揚げ量の変化をみる実験

                             にこにこバラ園 伊丹雅昭

目的:バラの鮮度(活き活き感)は水揚げの良さに依存する。

   水、エコゼリー、花の恵 の3種類を使って、どれくらいバラの水揚げが変わるか試してみる。

実験1. 

7本のバラと、グリーンを使って、花束を作った。

     水とキッチンペーパーを使って、保湿する場合、ゼリータイプ保水材を使って、保湿する場合

     花の恵を使って保湿する場合の水の吸い上げ量を量った。

実験1の結果

     花の恵を使った場合は、水+紙やゼリーを使った場合よりも、およそ40%水の

     吸い上げが良かった。4日目になると水+紙 では花弁が柔らかくなり、ベントネック

している花も見られた。ゼリーではベントネックはなかったが、花弁は少し柔らかく

なってきていた。花の恵を使ったものは4日目でも、活き活きしていた。

実験2. 10本のバラと、グリーンを使って、花束を作った。

     水を使って保湿する場合、ゼリーを使って、保湿する場合

     花の恵を使って保湿する場合の水の吸い上げ量を量った。

実験2の結果

     花の恵での、水の吸い上げ量は、水と比べて30%くらい、ゼリーと比べて40%くらい

     多かった。水、ゼリーでは4日目にベントネックが発生したが、花の恵では、6日目でも

     ベントネックは発生せず、花が活き活きとしていた。

考察. 

 2回の実験により、花の恵は バラの水揚げに著しく効果があると考えられる。

感想.

     バラを活き活きさせるには、茎の中の水分圧を高めればよいので、蒸散を抑えて、茎からの        吸い上げを良くすればよい。切ってすぐの花は、くたくただが、冷蔵庫に入れて5時間ほど     するシャキッとするのは、庫内の冷たさと、湿度の高さで、蒸散がおさえられるからである。      (5度近くでも茎からの水揚げはかなりある)気温が高くなると、花、葉からの蒸散が激し      くなり、茎からの水揚げが間に合わなくなり、萎れたり、ベントネックしたりする。その際      に、蒸散を防ぐスプレーや水をかけたりするアイデアがあるが、それらは、花の近くの湿度      を上げて、ボト病や花弁腐れを誘発することがある。夏場は特に、湿度が高いので、花に水      をかけることは、病気を防ぐうえで慎まなければならない。そのため、水揚げを良くする、      活け水への添加剤は待たれていた。多くの添加剤は、菌が繁殖して、導管を詰まらせること       を防ぐだけにとどまっていたが、花の恵は水揚自身を40%も向上させたので、まさに待      たれていた添加剤だといえる。